校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

10月21日 セカンドステージ 感ずべき御母の祝日

2020.10.22

 セカンドステージでは、感ずべき御母の祝日を一日遅れて、動画配信による祈りで行いました。セカンドステージの児童・生徒はピンク色のリボンを胸に飾って一日を過ごしました。ピンク色は感ずべきのシンボルカラーです。

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 セカンドステージの皆さん、感ずべき御母の祝日おめでとうございます。

 感ずべき御母の祝日にはいつもの年なら、皆で大きな絵の前に集まって、絵の意味を考えながら祈りを捧げます。今年は各教室で、動画を見て、一人ひとりが心を静かにして祈っています。感ずべき御母のマリア様も一人で思い巡らしています。その心の中にはどのような世界が映り、祈りがあるのでしょうか。手にしている糸紡ぎで、誰の、何のための糸を紡ぐのでしょうか。足下にある本で何を学び、何のために学んだことを活かすのでしょうか。

 今、中央校舎2階の職員室の前には、二つの大きな掲示物があります。一つはヨーロッパの聖心からの招待で世界の聖心姉妹校から送られてきたこの感ずべき御母の祝日のための祈りで、もう一つは7年生以上の各クラスがこの祝日のために作った祈りです。各クラスから希望を込めた祈りを送り、世界からも深い思いの込められた祈りが届きました。こちらには、感ずべき御母の絵をイメージして描かれた絵も合わせて飾られています。

 感ずべき御母は病気の癒やしのために祈ってくださる方として、人々の支えになってきました。今年の感ずべき御母の心には、新型コロナウィルス感染症に苦しむ世界が広がり、罹患して苦しむ人々、医療従事者のために祈り、共にいてくださっていることでしょう。

 世界の聖心から祈りが集まりました。アフリカのウガンダ、ケニア、エジプト、ヨーロッパの国々からはイギリス、アイルランド、フランス。スペイン、マルタ、オーストリア、イタリア、ポーランド。アジアからは台湾、韓国、そしてオーストラリア。アメリカ大陸からはアメリカ、メキシコ、ペルー。それぞれの国の聖心の姉妹校から感ずべき御母に捧げる祈りが届きました。新型コロナウイルス感染症は世界全体の経験ですが、それぞれの国で状況は異なっています。アフリカのように医療が整わない国、ヨーロッパのように感染者が再び増加して心配な状況になっている国、アメリカは世界で最も感染者が多い国になっています。ケニアのレイニ・サバの聖心はナイロビの世界で最も大きなスラム:貧困地域にある小学校です。エジプトのヘリオポリスの聖心はイスラム教の国にある学校です。話す言葉も生活も全く異なる聖心の姉妹校です。それぞれの国の状況は異なっています。

 私たちは聖心の姉妹校として、皆で感ずべき御母の絵を大切にして、一つの心になろうとしています。世界の聖心の皆で同じ心になって、祈ります。姉妹校では感謝、平和、安心、健康を祈り、希望や心の繋がりを求めています。新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界で、人々が一つの心になっていのちを大切にすること、地球を大切にすることがとても重要なことです。それなのに、残念なことに世界は今、一つの心になることが難しくなっています。自分の国が優先されて、全体の安心や平和のために行動することが難しくなっているようです。その中で、私たちは聖心の一員として感ずべき御母を大切にすることで、それぞれの違いを超えて一つの心になることができます。感ずべき御母の目に見えないものを大切にする祈りの心が私たちを一つにしてくださいます。そして、私たちは魂、知性、実行力を、この目に見える世界の中で、目に見えないものを大切にするように使うことを学びます。感ずべき御母は私たちにこの大事なことを教えてくださいます。このことを心にしっかり留めましょう。

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