トップページ > Spirit of "Mikokoro" > 10月19日 ファーストステージ 感ずべき御母の祝日
感ずべき御母の祝日おめでとうございます。
感ずべき御母は聖心で大切にしていることを伝えてくれる絵です。感ずべき御母は祈りの姿をしています。心の中の世界を大切にしている姿です。目に見えないものを大切にしている姿です。目に見えないものを大切にするということは、目に見えるものをたくさん体験して、それを深く味わうことです。
マリア様はこの絵の中で一人で座っています。この絵は一人の姿ですが、マリア様は家族や友だち、たくさんの人と一緒に生活して、色々なできごとを経験しています。聖心の子どもは色々なことにチャレンジして、色々な人に出会って、色々なことを知ったり、学んだり、人と協力して活動することをとても大事にしています。そして、様々なことに出遭って、それをじっくり考えたり、ふり返ったり、意味を考えて、祈ることにとても大切にしています。それが目に見えないものを大切にすることです。
目に見えないものを大切にするということは、心で神さまとつながることです。まわりの人とも心でつながります。会うことのできない遠くにいる人とも心でつながります。人間だけでなく自然や地球とも心でつながることができます。目に見えることだけでは、狭く、小さい世界になってしまいます。感ずべき御母が教えてくださることは、本当に大切なことです。
この春に新型コロナウィルスのために学校に来られないときに、私たちは一人ひとり家で生活しました。この絵の感ずべき御母と同じようでした。でも、心は聖心の子どもとしてつながっていました。自分の目に見えるものだけだったら、残念なことや苦しいことばかり気になってしまったかもしれません。しかし、私たちは実際に会えなくても、心でつながることを知っていたので、がんばることができました。目に見えない心の世界を大切にしてお祈りもすることで、神さまの希望を見つけることができました。
感ずべき御母の祝日を世界の聖心の学校でお祝いしています。今回、ヨーロッパの聖心の姉妹校から、感ずべき御母の祝日に祈りで繋がりましょうという招待がきて、高等科の生徒会から東京聖心の祈りを送ることになりました。このようなお祈りです。
「たくさんの人に支えられていることに感謝し、笑顔で前に進んでいくことができますように。人間同士が対立するのではなく、互いに愛し合うことを教えてください。聖心の家族である私たち一人一人が希望に満ちた未来の創り手として、まずは身近な人に手を差し伸べ、国を超えて団結できるよう、神様お導きください。」
この祈りを英語で送りました。世界の聖心からどのようなお祈りが届くか楽しみです。
今年のお祝い日は、特に、目に見えないものを大切にすることで、遠くにいて会えない人や世界と繋がることを心にとめましょう。心の世界を広くすることができるよう、マリア様に助けていただきましょう。
聖心女子学院のスピリットを児童・生徒の日々のエピソードからお伝えします。
Sr. 大山 江理子