校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月10日おもしろい本を読みましょう(33)ヨハネによる福音書18章・19章

2020.04.10

 今日は空気には少し冷たさが感じられたものの、天気に恵まれた日となりました。校庭のハナミズキが花を開き始めています。例年より少し早い開花です。自然のいのちはしっかりと歩みを進めています。

 今日は聖金曜日です。イエスの受難を記念します。苦しみを味わわれるイエスの姿をたどり、十字架上での死を見つめます。聖木曜日の典礼では、イエスが死に向かわれることを表すためにご聖櫃(せいひつ)を開け放します。カトリック教会では、イエスが復活され、聖体のかたちでいつも私たちと共にいてくださることを表すために聖堂に聖櫃を備え、その中にいつもご聖体を安置しています。そして、赤いランプを灯しています。しかし、聖木曜日の典礼の後には、イエスの死を象徴するために聖櫃を開けておくのです。祭壇の上も聖堂内の飾りや花もすべて片づけられます。ランプの明かりも灯しません。聖金曜日の典礼はイエスの苦難を思い、歌もなく、静かに進められます。聖木曜日・聖金曜日の典礼は夕方以降に行われます。

 今日、朗読される箇所はイエスが捕らえられ、十字架につけられ、亡くなる場面です。教会の典礼では役割を決めて、参列している人も群衆として参加しながら朗読がなされます。長い朗読ですが、心を込めて耳を傾けます。イエスはどのように十字架に向かわれ、大きな苦しみを引き受けられたのでしょうか。じっくりと読んでみてください。

 明日の土曜日もこの朗読箇所を味わいながら過ごす日となります。教会によっては十字架の道行きをこの日に行うこともありました。そして、土曜日の夕方には復活徹夜祭を祝います。クリスマスを24日の夜にイブとして前夜に祝うように、ご復活も前の晩からお祝いを始めるのは伝統的に受け継がれている習慣です。

 今晩と明日の一日、イエスの十字架の意味を考えながら過ごしてみましょう。そうすると、ご復活のよろこびがより大きく、深くなることでしょう。

このページのトップへ
このページのトップへ