校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

3月19日おもしろい本を読みましょう(15)アーサー・ランサム「ツバメ号とアマゾン号」

2020.03.19

 今日もとても暖かな日でした。そして、中等科の卒業式が予定されていた日でした。9年生の皆さん、中等科卒業おめでとうございます。行事予定では今日は高等科の終業式も行い、中高等科は明日から春休みとなるところでした。中高等科の皆さんには今週のHPの定期便のお知らせで、終業式に代えてのメッセージをお送りします。いつもの年なら最後まで活気づいている学校が、今日もひっそりしていました。新学年の始まりが予定通りとなることを強く願っています。

 今日も初等科生から何通か手紙をいただきました。ありがとうございました。学校が急に休みになることになった時には、悲しくて泣いてしまったと書いてありました。急な変更で多くの皆さんがとても驚いたと思います。それでも、今は家族の方々に支えられながら、工夫して楽しい時間を過ごしていることと思います。家族と過ごす時間を大切にしてください。世界中が今は特別な状況として、協力して助け合っていく時だと思います。

 今日紹介する本はセカンドステージ向けです。この本も新しい本ではありません。私が小中学生の頃にとても楽しく読んだ本です。最初に出版されたのが1967年ですので、この本の世界は少し昔のことになってしまいました。イギリスの子どもたちの夏休みの物語なので、皆さんの生活とは少し違うところもあるかもしれませんが、きっと楽しめると思います。

 ツバメ号はヨットの名前です。ヨットは帆を立てて、風を利用して進みます。ツバメ号を兄妹たちが上手に操って、協力しながら冒険に乗り出します。そこへもう一艘のヨット、アマゾン号が登場します。アマゾンは南米のブラジルの大きな川の名前ですが、ギリシア神話ではアマゾンは強い女性たち、闘う女性たちの部族です。その名の通り、このアマゾン号にはヨットが上手な姉妹たちが乗っていて、ツバメ号の兄妹たちに挑戦してきます。子ども達の冒険はどうなっていくのでしょうか。

 子どもたちが自分たちだけの世界で、自由に、自分たちで考えながら行動しているところがこの本の魅力です。兄妹たちもそれぞれに個性豊かな性格で、どの子が自分に似ているかなと考えながら読み進めてみるのも楽しいものです。

 この本はシリーズになっています。続きがきっと読みたくなると思います。

 アーサー・ランサム 「ツバメ号とアマゾン号」 岩波少年文庫

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