校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

7月1日 七夕の願いごと 私たちの祈り

2020.07.01

 初等科では現在分散登校をしているため、祈りを朝に教室で行う児童と、午後に登校して行う児童と2グループあります。水曜日に初等科生に向けて話をすることを再開しましたが、今は朝礼で一度放送してから、同じ内容を午後のグループのために動画に録画しています。7月になりましたので、今日は子どもたちと七夕の願いことと私たちの祈りについて考えてみました。

~~児童への話~~

 七夕には願いことを短冊に書いて、七夕飾りにつけます。短冊には「〇〇なように」や「〇〇になりますように」と、「こうなったらいいな」という思いで色々なことを書きます。そして、色々な飾りものを作って、笹竹に飾ることはとても楽しいことです。もし、願いごとがかなったら、それはうれしいことだと思います。七夕はずっと昔から続いてきたお祭りです。

 学校では私たちは毎日お祈りをしています。このお祈りは七夕の願いことと同じでしょうか。それとも違うものでしょうか。お祈りでも「〇〇になりますように」と言うこともあります。お祈りでは、「父と子と聖霊によって、アーメン」と言って、十字架の印をして始めますが、七夕の願いごとではそれはしません。お祈りは毎日しますし、一日のうちに何回もすることもありますが、七夕の願いごとは1年に1回だけです。七夕はずっと昔から日本で続いてきたことなので、日本の神様に願っているのかもしれませんし、中国から伝わったお祭りだとしたら、中国の神様に願っているのかもしれません。そうすると、イエスの教えてくださる神様ではないのかもしれません。このように考えてみると、色々な違いがありそうです。

 その中で一番大きな違いは、私たちの祈りは願いごとだけではないということです。祈りは神様とお話しすることです。だから、何をお祈りしても良いのです。願いごとだけでなく、うれしかったことや何か良かったことを神様にお話ししても良いし、悲しいことや嫌だったことをお話しすることもできます。何でも、神様に聞いてほしいことをお話しすることができます。神様はいつでも一緒にいてくださって、何でも聞いてくださる方です。そして、私たちが一所懸命になることを願っていてくださる方です。だから、神様にお話しするときに大事なことは、正直にお話しすることです。正直ということは、心の深いところにある本当のこと、ということです。うまくいかないことがあっても、そのままお話しすることができます。何か良いことだけをお話ししなければならないということはありません。言葉だけ良いよりも、私たちの正直な心、正直な言葉の方が大切です。神様が大事にしてくださるのは、今の正直な心です。それが本当に大事なことです。

 神様は必ず私たちの祈りを聞いていてくださいます。時々、神様が聞いてくださっているかどうかわからない気持ちになったり、すぐ答えをいただけないと感じたりすることがあるかもしれません。でも、神様はいつも必ず私たちの祈りを聞いてくださっています。そう思ってお祈りしましょう。

 

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