校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月23日おもしろい本を読みましょう(44)Justin Richardson and Peter Parnell "and tango makes three"

2020.04.23

 皆さんの家では、毎日どのような生活ですか?新型コロナウィルス感染症の流行防止のために、学校は全国で臨時休校となっていますが、大人も人との接触を避けるため会社へ出勤せず、テレワークによる在宅勤務が奨められています。皆さんの家でもご家族が出勤せずに、コンピューターを使って仕事をされているかもしれません。日頃と違った時間の過ごし方になっているでしょう。外出も制限されている中で、いつもとは違う家族との関わりがきっとあるでしょう。家族についての発見もあるかもしれません。しかし、ときどき、もしかしたら、行き詰まってしまうこともあるかもしれません。小さなことでけんかになったり、思いがけないことを言ってしまったり。そのようなときには、上手に気分転換しましょう。感染防止に換気が大切なように、家族でも、人間関係の行き詰まりには気分の「換気」が大切です。特に今のように自由にならないことが多いときには大事です。いろいろな方法があります。深呼吸をする、楽しいことを考える、窓から外の空気を吸う、花や美しいものを見る、音楽を聴く、おいしいものを食べるなど家でも少し工夫すればできることはたくさんあります。

 家族の中でも挨拶はきちんと言っていますか?挨拶はいつも言うと決めておくと、気まずいときでも話のきっかけがつかめます。お礼を言うときはきちんと言う。そして、謝るときは素直に謝れると良いと思います。もし、どうしてもうまく行かないときは神さまに祈りましょう。神さまはいつも見守っていてくださいます。そして、誰かに相談するということもきっと力になるでしょう。

 今日、紹介する本はペンギンの家族についての本です。英語の原書をあげましたが、日本語訳も出されています。絵本ですから、ファーストステージの皆さんから楽しめます。英語も難しくはありません。朗読CDがついているものもあります。この本のことは、ブレイディみかこの本の中で知りました。アメリカで書かれた本ですが、イギリスでも人気だということです。

 タンゴは女の子のペンギンで、ロイとサイロという名の2羽のお父さんペンギンと家族です。ニューヨークの動物園にいます。ヒゲペンギンという種類だそうです。なぜ2羽のお父さんなのか、どのようにして家族になったのか、この物語を読んでみましょう。タンゴはお父さんたちととても幸せそうです。この物語を読むと、家族にもいろいろな姿があることを考えさせられます。皆さんの家族にもそれぞれの良さがあって、他の家族と比べられない特別なものがきっとあるでしょう。

 もう一冊の本を紹介します。この本の原題は In Our Mother's House 、日本語のタイトルは「ふたりママの家で」です。ふたりママの家で.jpgこちらの本では、小児科医のミーマと救急救命士のマーミーの2人のお母さんが3人の子どもを育てます。3人とも別々の所から来たまったく違う子どもたちですが、とても愛情深く楽しい家族です。どのようにしてこの5人が家族になっていったか、すてきな絵を見ながら読んでみてください。また違った家族の姿を見て、家族についての考え方を広げることができるでしょう。

Justin Richardson and Peter Parnell  and tango makes three    Little Simon  2005

「タンタンタンゴはパパふたり」 ポット出版  2008年

パトリシア・ポラッコ絵・文  中川亜紀子訳 「ふたりママの家で」  サウザンブックス社 2018年

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