校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

ファーストステージ朝礼 1月16日

2019.01.21

 できる限り毎朝、児童・生徒の登校時に正門あるいは、白金台駅まで登校の様子を見にいくことにしています。児童・生徒が楽しそうに、元気に学校に登校してくる姿を見ることは毎朝の喜びです。そして、登校時のマナーも注意しながら児童・生徒との関わりを深めています。今回の朝礼ではそのようなエピソードも交えながら、「聞く」ことについて話しました。

 朝、白金台の駅の方まで登校の様子を見に行くと、多くの皆さんにお会いします。時々広がって歩いている方々が、気がつかないうちに後ろの人の邪魔になっていることがあります。そのような姿を見たときは、「広がりません」と合図しています。注意されなかったとしても、いつも気をつけましょう。

 まわりのことに気づくために、耳はとても大事です。時々、学校の外での仕事に出かけて、皆さんが下校する頃に学校にもどってくることがあります。そのような日の、ある駅でのことです。ホームに向かって階段を降りようとすると、にぎやかな子どもの声が聞こえてきました。どこの小学生かしら、元気が良いから男の子たちかな、声が大きくて少し迷惑ではないかな、どんな子どもたちだろうと思いながら階段を降りてホームに行くと、それは初等科生でした。学校と駅は違います。注意されたかどうかにかかわりなく、皆さんはいつも気をつけましょう。耳は大事です。耳で聞くことで、見える前から何かあることに気づくことができます。もし、危険があったらわかります。

 耳でお話を聞くことも大事です。よいお話をしてくださる方がいます。お話してくださることがほんとうだ、大事なことだと思えて、またお話が聞きたいと思える方がいます。一方で、とてもたくさん話している方でも、自分のことばかり話している方の話は、初めはおもしろそうでも、だんだんつまらなくなってしまいます。

 このちがいは何でしょう。またお話ししたい、お話を聞きたいという方は、良く聞いています。自分が話すだけでなく、話を聞いている人の話をよく聞いています。そこにいる人の話を良く聞いて、話しています。話してばかりで、聞いていない人は、相手のことを考えていません。自分のことしか考えていないので、自分の話ししたいことだけに夢中になっています。

 皆さんは、授業中に手をあげて発言したり、発表したりすることは大事なことで、もっとできれば良いのにと思っている方もいるでしょう。そのためには、授業をしっかり聞いていることが大事です。自分の聞き方はどうかしら、しっかり聞いているかしらと考えてみましょう。しっかり聞くことができると、大事なことが何かわかって、何を話したらよいかはっきりします。1日の終わりに、どのような聞き方をしたか、どのようなことを聞くことができたか考えてみましょう。

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