世界に学び 世界に 「在校生の声」 世界の聖心の生徒と意見 を交わしたいと願い、台湾 聖心文化交流キャンプに 参加しました。これはアメ リカ、オーストラリア、韓 国、日本の4カ国8校と台湾 聖心の生徒が、それぞれの 文化を尊重する大切さを 学ぶことを目的として台湾 聖心に集い、ホームステイ をしながら2週間を共に過ごすというプログラムです。マンダリ ン、台湾料理、伝統楽器ユエチン、書道、アートなど多彩な活動が 行われる中で、「人権」というテーマで分かち合いをしたことが心 に残りました。異なる背景を持つ他国の生徒の問題意識の着眼 点と深さに驚き、複眼的思考を持つことの重要性を学びました。 本校は世界に32カ国150校以上の姉妹校を持ちますが、聖心が 家族であるとこれほどまでに感じた経験は初めてでした。今回の 33人の仲間とは帰国後も一つのチームとして心がつながってい ます。心の奥深いところで通じ合えた出会いに感謝し、聖心の精 神を世界に伝えるために私ができることに努めたいと思います。 高等科2年 H.A. 複眼的思考を持つ重要性を実感 10年生の夏から約9ヶ月 間、カナダのハリファック スに留学しました。ハリ ファックスはカナダの東海 岸に位置する美しい港町 で、温かい人が多いです。 姉妹校のSHSHは聖心の 変わらぬ優しさに溢れた 学校で、安心して学校生活 を送ることができました。 最初は現地の英語のスピードやクラスの雰囲気に慣れるのが大 変でしたが、いつの間にか積極性や理解力が増し、クラスにも溶 け込めるようになりました。多文化共生や個人の尊重が浸透して いるカナダでは、周りに寛容でありつつ自己を確立できている人 が多く刺激を受けることがたくさんありました。学校では自主的 なクラブ活動も盛んで、私は友人とJapanese Culture Clubを 立ち上げました。日本のアニメや食文化、おもてなしの心など、メ ディアを通じて日本のことをよく知っている人も多く、日本に 興味や関心を持ってくれていることをとても嬉しく思いました。 この留学を通して、私はグローバルな視野を得ることができ、 かけがえのない友人にも出会うことができました。これまでも 聖心で学びつづけた、世界のどこに行っても他者と共感できる 心を大切に、これからも日々過ごしていきたいと思います。 高等科2年 R.M. 世界のどこでも他者と共感できる心を 私は、中等科の地理の授業 をきっかけにカンボジアに 興味を持つようになり、 2023年度の体験学習で初 めて現地を訪れました。世 界遺産である遺跡アンコー ル・ワットや、内戦の歴史を 物語るキリングフィールド、 地雷博物館の見学、現地の 子どもたちとの交流から、 普段の学びからは得られない刺激をたくさん受けたと思います。 同時に、カンボジアという一つの国に対して、自身の理解がいかに 浅く、頼りないものであったかということを思い知らされました。学 校では事前学習として、カンボジアについて様々なことを調べ、そ れらが事実として頭の中に入っているだけでした。しかし、体験学 習では、今のカンボジアの人々、彼らの暮らしや価値観の背景に何 があるのかを実感しました。例えば、内戦が人々の性格に影響を与 えているということです。当時の政権が知識人の層や反対派とみ なした国民を次々と殺害したことから、カンボジアには自身の考え を口に出さない人が多いと、現地のガイドの方が教えてくださいま した。実際にその地に訪れて感じたこと、考えたことは、自分の中 に強く残ります。体験学習を通して得た学びは、私のこれからの人 生やアイデアを手助けしてくれる一つの要素になると思います。 高等科2年 Y.Y. これからの人生やアイデアの一助に 高等科2年 A.T. 私は12月に二週間、カナ ダのトロントにあるThe Bishop Strachan と いう学校に留学しました。 授業はフランス語や心理 学など初めて学ぶ内容が 多く難しく感じましたが、 皆楽しそうに授業に参加 していて刺激を受けました。 英語力に自信がありませ んでしたが、ホストファミリーやクラスメイトと話す中で会話が 続く楽しさを感じ、積極的にコミュニケーションを取れるようにな りました。伝えようとする気持ちと勇気があれば言語の壁を超え て意思疎通できるのだと分かり、日々の英語の勉強のモチベー ションにもなりました。文化や習慣、考え方の違いを肌で感じ、 違いを受け入れることの難しさを知ったと同時に、それを互いに 分かり合おうとする姿勢が大事なのだと実感しました。日本の文 化に興味を持っている人や日本語で話しかけてくれる人が沢山 いて、普段忘れていた日本の良さにも気づけました。 分かり合おうとする姿勢が大事
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