在校生の声 私が一年生になってうれしかったことは、先生や お友だちのお手つだいをしたことです。先生が朝 の会で、聖心の子どもたちは困っている人がいた ら、そっと手をさしのべられる人が多いというお話 をしてくださいました。そのお話をきいて、私も、だ れかのために何かをしてみたくなりました。さっ そく、その日のお休み時間に、ゆう気を出して先生 のお手つだいをしてみました。先生は、「ありがと う。助かりました。」と言ってほめてくださいまし た。それがとてもうれしくてうれしくて、もっと困っ ている人を助けたいと思いました。そして、そうす るにはどうすればいいのだろうと、考えてみまし た。そこで、身の回りをチェックしてみることにしま した。道を歩いていると、後ろに自転車がいました。 「お先にどうぞ。」といって道をゆずりました。相 手の方も、おじぎをして嬉しそうに通っていきまし た。心がじんわりとあたたかくなりました。だれ かの役に立つことは、学校の中だけではなく、外で もできるのだなと思いました。これから、今までよ りももっと困っている人を助けたいです。 私は初等科から本校に通い、父の仕事の関係で 小学3年生から6年生の期間はニュージーラン ドに滞在しました。中高等科では特に2つの点 からグローバルマインドを培うことができました。 1つ目は、聖心の英語に溢れた環境です。中等 科ではEnglish Dayにおける英語スピーチコン テストなどを通し、英語を活用し表現する力を 学びました。高等科では選択科目を通しアカデ ミックに英語と向き合える機会が多くありまし た。「Research and Presentation」の授業では 英語で社会課題を研究し発表を行い、質の高い 知識を得ることができました。2つ目は、聖心 の世界各国の姉妹校との交流の機会の多さで す。「Virtual Collaboration」や「Sacred Heart Live」など、コロナ禍でも世界の同年代の生徒と オンラインを通してディスカッションを行う機会に 恵まれました。今後は聖心での学びを生かして 世界で活躍する人になりたいと考えています。 児童会では、皆で協力してさまざまな活動を行っ ています。その中の1つに「ハイチデー」があります。 40年以上前の児童会がシスターのお話をうかがい、 「その日はおにぎり弁当でその分のおかず代を寄 付する。」という取り組みを考えて始めたものです。 この伝統を受け継ぎ、今でもハイチやコンゴ、ウガ ンダ、ケニアなどの方々の生活について知る機会 をもち、心を寄せて募金をお送りする活動を続け ています。今年度の児童会で初めて企画したのは 「言葉ウイーク」という活動でした。言葉を適切 に使わないと思いがうまく伝わらず、相手を傷つけ てしまうことがあると思い、改めて言葉について考 える機会をもってもらいました。低学年には敬語 とは何か知ってもらうところから始め、高学年には 丁寧語・尊敬語・謙譲語の使い分けを適切に使え るような問題も出しました。児童会の活動を進め るうえで、私は計画性や責任感を養うことができま した。児童会での活動は、相手を尊重しようとする 「人を思いやる取り組み」が多くあります。身近な 人だけではなく、世界にも目を向けています。そこ には、「聖心は1つの家庭」という意識が根底にあり、 相手を尊重して大事に思う気持ちがあります。 私の聖心での12年間は、女子のリーダーシップ について学び、経験し、考える時間でした。聖心 ではファーストステージから、他学年との豊富な 交流の中で、上級生のリーダーシップを目の当た りにすると同時に、自分自身がリーダーを務め る機会に多く恵まれます。遠足の班長や学級委 員の経験を通して、その難しさとやりがいを学ん できました。サードステージでは生徒会長を務 め、リーダーに求められる力強さと柔軟な思考を 体得できたと思います。加えて、種々の講演会や プログラムを通し、社会で活躍する女性への憧れ と自覚が養われました。ひとえにリーダーといっ ても、ライフスタイルに合わせた様々な形がある ことも知りました。女子校だからこそ、これらの 貴重な経験を得ることができたと感謝しています。 女子もリーダーを務めるという聖心の当たり前 が、次は世界の当たり前になるように、これから も学びを深め、その実現の一助となりたいです。 だれかの役に立つことのうれしさを知って 培ったグローバルマインドとともに世界へ 相手を尊重し大事に思う気持ちをもって 「女子のリーダーシップ」と向き合う学院生活 ファーストステージ生(1年生) サードステージ生(12年生) セカンドステージ生(6年生) 前期児童会会長 サードステージ生(12年生) 23
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