多彩なジャンルで活躍する 卒業生からのメッセージ 公共メディア30年の仕事を通じて、世界を舞台に活躍するトップ アスリートから地域の暮らし、被災地取材など、世界各地の様々 な現場で沢山の出会いがありました。そして今、多彩な人々と のつながりが、人生を彩り豊かなものにしてくれています。多様 なバックグランドを持つ方々と絆を築く際に、私の力になってき たのが、聖心で学び、培った「信じる力」だと感じています。信念 をもってぶれずに進む姿勢、責任感や社会的地位やジェンダー ではなく等しく人と向き合う姿勢の源には「信じる力」が必要で す。これからも人生の目標として、人を信じ、自分を信じながら、 何事にも愛情を持って取り組む人でありたいと思っています。そ して何より、聖心で共に育った友の存在が、今も変わらず私の大 きな心の支えです。忙しい日々の中で、一緒に過ごす時間に沢 山の癒しをもらっています。同じ価値観でつながれる友がいる ことが本当に有難く幸せを感じています。 聖心で学び培った「信じる力」 NHK報道局スポーツセンター副部長 村松 佐和子さん 74回生1989年卒業 東京大学文学部卒業後、1993年NHK入局。オリン ピックやサッカーワールドカップ、メジャーリーグな ど、主にスポーツを担当。アマチュアスポーツや女 性スポーツの普及に取り組んでいる。 聖心の豊かな環境は私にとっての美しさの原点です。また、 授業やミサで言及される社会問題、ハイチデーや奉仕活動 への参加は、周囲に目を向ける機会をくれ、活躍する諸先輩 方の講演会や著作に触れることで、他者のために行動するこ との大切さを学びました。“他者への貢献”は思考の原点です。 聖心は、私に心の指針を作ってくれました。この指針は“利用 者だけでなく周辺地域や地球環境にも配慮した美しい建物を 目指す”という、自分が働く上での大きな目標の礎となってい ます。(※) 12年間みこころの学び舎で受けた教育にちりばめられた聖マ グダレナ・ソフィアの言葉のいくつかは、卒業後30年以上を経 た現在も私の心に深く刻まれています。聖心会の特徴「もの 惜しみしない心」は多くの同窓生の活動の核となっているのを 実感します。「たった一人の子どものためにも」とあらゆる困難 に立ち向かわれた創立者の信念を思い起こし、子どもたちが 心身共に健やかに育つことができますように。(※) 私は現在、弁護士として、国際人権NGOで活動しながら国内 外の人権問題に取り組んでいます。ハイチデーや創立記念日 をはじめ、12年間のあいだに世界各地で起きている問題に触 れる機会を数多く得ることができた私が、今の道に進んだこと は、ごくごく自然なことのように感じています。どんな困難な 時であっても、隣人を思いやり、自らの信じる道を進み、勇気を もって世界の人たちをつなぐ架け橋となること。学び舎での 教えをこれからも実践していきたいと思います。(※) 一級建築士 株式会社日建設計 設計部門 プロジェクト アーキテクト 三井麻衣子 さん 86 回生 2001 年卒業 千葉県養育里親ファミリーホーム運営 吉成麻子 さん 70 回生 1985 年卒業 弁護士 佐藤暁 さん 88 回生 2003 年卒業 心の指針をつくる場所 天国に一人で行ってはいけません (聖マグダレナ・ソフィア) 架け橋となろう〜祈りとともに ※フルバージョンは Web にてご覧いただけます。 建築設計 放送 里親ファミリーホーム運営 法曹 聖心女子大学文学部外国語外国文学科卒業、1989年日本中央競馬会入会、 1993年退職、結婚、一女三男の母に。2004年千葉県養育里親登録、現在小5 から4歳までの6人の里子と暮らす。 上智大学法学部、一橋大学法科大学院卒業、オランダ社会科学大学院大 学(開発学)修士。弁護士。カンボジア、オランダ、タイでの経験を経て、 企業活動に関する人権問題、精神障害者に関する人権問題に取り組む。 東京大学工学部建築学科、及び同大大学院工学系研究科建築学専攻を卒 業。在学中にチューリッヒ工科大学(スイス)に留学。2009 年より株式 会社日建設計・設計部門にて勤務。超高層ビル、大学研究施設、ホテル 等の意匠設計を担当。現在は双子男児を育てながら同社で働いている。 21
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