学院ブログ - Sophie's diary -

フィリピン・デュシェーン祝日行事

中等科
高等科
行事
共生
2018.11.14

 2018年は、聖フィリピン・デュシェーンの渡米200年を記念する年です。この記念すべき年をお祝いするために、中高生は夏休み中に伝記を読み、エッセイ、絵画、脚本のいずれかの形で自分達の中の聖フィリピン・デュシェーンを深めてきました。

〈コンテスト受賞作品〉

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 そして、本日、全校12学年全員がバラ・ホールに会し、皆で聖フィリピン・デュシェーンが私たちに授けて下さった恵みに感謝の祈りをお献げいたしました。また、聖フィリピン・デュシェーンが生涯をかけて取り組んだアメリカ先住民への問題について理解を深めるために、立教大学名誉教授の阿部珠理先生にご講演いただきました。アメリカ先住民と日本人のDNAの近さや類似の文化を指摘することから始まったご講演は、阿部先生の発問に生徒が答えることで内容が深められていきました。

 阿部先生は、次のようなメッセージを伝えて下さいました。

 聖フィリピン・デュシェーンの最も優れた力は、恵まれた家庭に育ちながらも厳しい状況にある人々を思いやることのできた想像力です。そして、聖フィリピン・デュシェーンがアメリカに渡って先住民達のために祈ったことは、彼らにとって大きな救いとなったと思います。自分達のために祈ってくれる存在がいるということは、何にも代え難い力となります。迫害に傷ついた先住民達が、聖フィリピン・デュシェーンの服の裾に触れたとき、彼らは、「マルコによる福音書」のイエスに癒やしを求めて服に触れた女と同じように癒やされたでしょう。祈る時間というものは、自分の時間を他者のために使う時間です。そして、他者のために祈ることは自分の中に他者を存在させるようになります。これが〈祈りの力〉です。この力は、異なる人と人、民族と民族が共存していくために必要な力です。皆さんどうぞこの力を養って下さい。

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