校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

10月19日ファーストステージ感ずべき御母の祝日

2021.10.20

 「感ずべき御母」の祝日は10月20日。今年はステージごとに3日間に分けて祝日の祈りを行います。ファーストステージは19日の朝礼時に各教室で動画を見ながら祈り、祝いました。動画では4年生が下級生のために司会を務めました。

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 感ずべき御母の祝日おめでとうございます。

 このマリア様の絵を、世界中の聖心でお祝いしています。世界には、たくさんのマリア様の絵がありますが、聖心の生徒のための特別のマリア様の絵があることはとてもうれしいことです。聖心の子どもたちに知ってほしい、マリア様のすばらしいところが描かれている絵です。絵を良く見て、この絵の教えてくださることを考えてみましょう。

 白い百合の花は、神様を信じる美しい心を表します。正直で、やさしい心です。足下にある本は、学ぶことを表しています。聖心の生徒は学校でしっかり勉強します。手に持っている糸紡ぎは、働くことを表します。昔、糸紡ぎは女の人の仕事でしたが、時間のかかる大変な仕事でした。ですから、糸紡ぎは、やるべきことをしっかりやる、少し大変なことがあってもあきらめないがまん強さや、最後までしっかりやり遂げる心も表しています。これらは、聖心の3つの大事なことです。

 マリア様は顔を少し下に向けて、お祈りの様子を表しています。目はあまり大きく開いていません。お祈りのときは、心の中が大切だからです。心の中を大切にして、何を祈っているのでしょうか。マリア様はこの絵の3つの大事なことを実行できますようにと祈っています。

 この祈りの姿は、目に見えないことの大切さも私たちに教えてくださいます。目に見えないことが大切、ということは、どんなことでしょう。

 目に見えることも大事です。人間は目で見る、という大事な力を神様からいただいています。しかし、それだけではありません。耳で聞く音、鼻でかぐにおい、食べたときの味、さわった感じでは、ざらざら・つるつるのような感じもわかるし、もののやわらかさや固さ、大きさ、形、温度の冷たさ・温かさなど様々なことを感じることができ、それらを通して知ることができます。目で見るのではなく、これらは身体で感じることです。身体で感じることは大事です。そして、目に見えない大事なものがあります。

 人の気持ちは見えません。神様も見えません。心が感じるものです。感じるということは不思議なことです。

 心の中では色々な気持ちを感じます。うれしい、安心、悲しい、怖い、いらいら・・・。色々な気持ちを感じます。お祈りで感じる気持ちは安心で、神様が一緒にいてくださるという気持ちです。神様と一緒の気持ちは、神様と一緒の「私たち」の気持ちです。マリア様の心は、神様が一緒にいてくださる、だから安心という気持ちでいっぱいです。マリア様はこの安心の気持ちを持って目を開いたときには、たくさんのものが前よりももっと生き生きと見えたでしょう。それは神様と「私たち」の心になっているからです。

 お祈りの心で、神様と一緒に安心した「私たち」の気持ちになりましょう。そうすると、目に見えないことを大切にすることができます。そして、目に見えるもの、身体で感じることも大切にすることができます。「私たち」の心になって、まわりの人を大切にすることができるようになります。

 「感ずべき御母」の絵の聖心の3つの大事なこと忘れずに、そして今日は特に、お祈りの心で目に見えないものを大切に、神様と一緒の安心な気持ちをいただいて、目に見えるもの、身体で感じるものも大事にしましょう。心に神様と一緒の「私たち」の気持ちをいただいて、まわりの人とも「私たち」の心となって、まわりの人を大切にして過ごしましょう。

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