校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

9月3日 中・高等科朝礼 空を見る 地球の一員になる

2020.09.11

 夏休みを終えて、学校生活も2週目となりました。学校生活が続けられることに深く感謝しています。そして、学校生活に慣れてきたからこそ、改めて注意深く生活したいものと感じます。経験を積んできて、何に気をつけなければならないか分かってきた今だからこそ、感染防止対策のルールを大切にしたいと生徒に呼びかけました。3密を避けることはとても難しい。そして、昼食のお弁当のときに沈黙を守ることも難しい。食事は楽しく話しながら食べたいものです。でも、今は・・・。放送で流れる音楽に助けられながら、沈黙して感謝しながらお弁当を食べる時としています。9月を迎えての朝礼は、日本のカトリック教会の動きに合わせて、「すべてのいのちを守るための月間」を中・高等科でも紹介しました。

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 今朝の空を見ましたか?朝、空を見てみると、日によってその表情が違います。今朝の空には大きな白い雲が浮かび、灰色の雲が動いていました。台風9号・10号が近づいているからでしょうか。東京の空は建物に区切られて部分的にしか見えませんが、それでも雲の流れに地球の気象の動きを感じ、私たちが地球の動きの中にいることを感じることができます。

 今回の台風は大きく、勢力が強いと聞き、去年10月の、みこころ祭の時の大雨が思い出されました。大きな台風が発生する原因は地球温暖化とも言われ、大変なことだと危機感を持ちますが、一方でこの残暑ではエアコンを使わざるを得ない状況でもあり、それも人間の都合とは言え、自分のできることは何だろうかともどかしい思いを持ちます。CIMG2658.jpg

 このようなときには小さなこと、自分の身の回りの現実をしっかり見ることが大切になります。高等科生徒会を中心として、プラスチックフリーが呼びかけられています。10月11日から15日には「コロナ禍と向き合う新しい未来」というテーマで朝日地球会議が開催されるということです。朝日新聞に開催予告がありました。その会議にメラティ・ワイゼンという女性が参加します。メラティはインドネシアのバリ島で Bye Bye Plastic Bags という活動をしています。皆さんと同じ年代の女性です。

 日本のカトリック教会は9月1日から10月4日までを「すべてのいのちを守るための月間」としています。教皇フランシスコの書かれた回勅「ラウダート・シ」が出版されてから今年で5年経ちますので、それを記念するためです。地球は神さまからの贈り物であり、いのちはあらゆるものと共に、かかわりの中で育まれるもの、と教皇フランシスコは説いています。環境問題は誰かが解決してくれる「他人ごと」ではなく、自分の問題として考えるべきものということです。教会がこの月間に唱えるようにと勧めている祈りもあります。それも心に留めてください。

 空を見てみましょう。そして、学校の庭の木や草を見てみましょう。地球の一員として私たちは生きています。

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