校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

6月12日(1)初等科 学校再開の言葉

2020.06.12

 初等科では6月10日から、分散登校で3時間ずつの授業を始めました。CIMG2338.jpg1日に1クラスずつ、午前と午後のグループに分かれての登校です。各グループに向けて動画の放送を行い、久しぶりに教室での学習を始める児童に呼びかけました。新任の先生方の紹介もありました。

~~ 児童への話 ~~

 初等科の皆さん、こんにちは。今日から学校生活を始めます。久しぶりの学校生活です。皆さん元気でしたか?学校が始められてとてもうれしく思います。3月から数えて、3ヶ月間それぞれ家で生活し、今日から聖心の大きな家族の子どもとして戻ってきました。今日は「ようこそ、おかえりなさい!」の気持ちです。

 この3ヶ月の間、世界中が新型コロナウィルスについて心配してきました。今でも、この病気にかかる人が増えて心配される国もあります。その中で、皆さんは家でずっと守られてきました。そして、やっと今、日本では色々な対策や工夫をして決まりを守れば、安心して学校生活ができるようになりましたので、初等科も始めることになりました。とてもうれしいことです。

CIMG2356.JPG  しかし、今日からの学校は、前の学校生活とはちがいます。新型コロナウィルス感染症にかからないように、みんなで気をつけて学校生活をします。前はやっても良かったけれど今はしないこと、今回から新しくすることになったこともあります。みんなで正しくきまりを守って、楽しい学校生活をしていきたいと思います。

 みんなで守る3つの「あ」があります。先生の説明をよく聞いてください。「洗う、開ける、集まらない」の3つの「あ」です。CIMG2401.jpg手を洗ったり、窓を開けたりするのはやりやすいことです。3つの「あ」の中では、「集まらない」が一番むずかしいことです。みんな友だちになりたいです。新学年ですから、新しいお友だちをつくりたいです。これまでの「ふつう」では、仲良くなったら、集まりたくなります。近くに行きたくなります。でも、今は、集まりません。集まらないことは感染症の予防のためにはとても大切です。だから、毎日、クラスの半分ずつしか学校に来られません。

 そこで、みなさんにやってほしいことは、集まらないでよいお友だちになることです。ことばで?サインで?絵や文章で書くことで?よいお友だちになる新しい方法をみつけてほしいと思います。そのようにして、みんなで新しい学校を作っていきます。

 そのために、今年の学校目標「希望の作り手になる」は大事です。これは「希望を作る人」になることです。希望は、これからよいことが必ずあるから、きっと大丈夫ということです。でも、どうしてそうなのでしょうか?それは、神様がいつも一緒にいてくださるからです。今、大変でも、今、よくわからなくても、きっと大丈夫。だから、やってみましょう。だから、一緒にやりましょう。このような心が希望の作り手の心です。希望の作り手になることを、今、世界の聖心のみんなで大切にしています。

 クラスの半分のお友だちだけしかいないのは、残念で、つまらないかもしれません。ですから、今いる人でまずよいお友だちになりましょう。もう半分の人に会うのが楽しみです。楽しみにするというのも希望の作り手の心です。

 さきほど学校生活が前とは違うと言いました。それだけではなく、みなさん一人ひとりも3ヶ月前とはちがいます。家で一人ひとり色々なことをして、色々なことを考えて、色々なことを感じてきました。身長もきっと高くなったうえに、心も大きくなっています。一人ひとり違う大きな心になりました。この3ヶ月に大きくなった自分の心はとても大切です。これは大切な貯金のようなものです。

CIMG2386.JPG 色々な話が心の中に詰まっているでしょう。いま皆さんの心の中にあることを大事にして、これからもっと大きくしていきましょう。皆さんの心にあることはどのようなことですか?話してみたいことはありますか?お友だちの話も聞いてみたいですね。これまで一人ひとりでやってきたことを、これからはお互いに出し合っていくことができます。そうするとみんなのものが集まって、もっと大きな心になります。みんなで分かち合って、大きな一つにしていくことも聖心の学校で大切なことです。やっとそれができるようになりました。これからの学校生活が楽しみです。

 これからしばらく学校に来る日は、短い時間だけの勉強です。短い時間に一生懸命に勉強しましょう。そして、これからみんなで新しい学校を作ります。どんな学校になるか楽しみです。

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