校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月22日おもしろい本を読みましょう(43)J. ロックストローム M. クルム 「小さな地球の大きな世界 プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発」

2020.04.22

 今日は Earth Day 地球の日です。世界全体の人々が新型コロナウィルス感染症の流行に苦しんでいますが、地球全体も苦しんでいるのではないでしょうか。今日は、地球の豊かさや美しさを思い、地球全体のいのちのために、感謝しながら、いろいろな生きものに関心をもち、祈りましょう。ツツジ.jpg

 今日、紹介する本はSDGsに関心にある方にはぜひ読んで欲しい本です。この本がSDGsの考え方の元になったと言われています。「小さな地球の大きな世界」・・・このタイトルは今の人間たちの行動には無理があることを示しています。地球は小さいのに、人間は大きすぎる世界を期待していませんか?

 プラネットは惑星のことです。この本では地球を一つの星、惑星ととらえて、人間もこの星の一員としてどのように生きていったら良いのかを考えています。世界、地球というよりもっと大きなものの見方をしています。地球は宇宙全体の中の惑星の一つです。そして、バウンダリーは範囲や限界です。地球にも星としての限界があります。それを人間は本当にわかって行動しているだろうか?とこの本は問いを投げかけます。

 人間は地球の資源を無限を思っていないだろうか。他の生物のことを考えているだろうか。このままどんどん資源を使っていったら、未来はどのようになってしまうのだろうか。このような問題をデータをあげながら考え、持続可能という発想の重要性をこの本は提唱しています。少しむずかしい部分もある本ですが、いつか手にとってみる価値はあるでしょう。Earth Day にちなんで紹介します。

 アメリカの聖心会のシスターたちが Earth Day のための祈りと振り返りの動画を作成しています。動画もよりも本を、と昨日このブログに書いたばかりですが、今日はこの動画もお薦めします。ただし、英語です。以下のURLに入ると見ることができます。アメリカでも外出制限が続いていますので、各自で祈りを深めることができるように取り組みをしています。地球が教えてくれるものについて、音楽を聴き、写真を見ながらふり返ってみることができます。大人向けのものですが、きっと心にふれるものがあるでしょう。残念ながら終了直後に広告の画面となってしまいますが、それは関係ありません。

https://rscj.org/revealing-gods-love-in-the-midst-of-uncertainty/spirituality/revealing-gods-love-in-the-midst-of-uncertainty/wednesday-reflection-international

J. ロックストローム、M. クルム  武内和彦・石井菜穂子監修「小さな地球の大きな世界 プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発」 丸善出版 2018年

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