校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月20日 おもしろい本を読みましょう(41) 森絵都「クラスメイツ」前期・後期

2020.04.20

 昨日はとてもよいお天気で日差しも強く、空も青く、暑いほどの一日でしたが、今日はまた冷たい雨の日となりました。新たな気持ちで今週の勉強を始めたでしょうか。自分の学習のペースができてきたでしょうか。初等科の皆さんには少しずつ担任の先生が電話します。短い時間かもしれませんが、先生と皆さんとよい関わりが持てればと思います。

 今日、紹介する本はセカンドステージ向けです。4年生の皆さんも楽しめると思いますが、登場人物たちは中学1年生です。1年A組の1年間です。4月の最初は誰と一緒のクラスになるか緊張するものです。すわる席まで気になるものだったのかと思いながら、読み始めました。このクラスには公立中学校で男子もいるので、少し感じが違うところもありますが、皆さんには共感できるところがたくさんあるでしょう。クラスのメンバーから1章で一人ずつ光をあてて描かれていきます。それぞれの生徒に特徴があって、教室での様子とそれだけではない、友だちにも言えない心の中の動きがあって、そーなんだ、わかる、わかる、と感じながら読めるでしょう。自分のことについてのヒントがみつかるかもしれません。クラスメイツ後期.jpg1章の中だけでは解決しない問題もあるので、この子これからどうなっちゃうの・・・と心配になったり、わくわくしたりしながら楽しく読めます。こんな色々な子たちが1年の終わりにはどんなクラスになっているのでしょう。前期を読んだら、必ず後期も読みたくなります。合唱コンクールという定番の行事もあります。

 学年の終わりにはこんなふうに感じるものなのか、と考えながら読み終わりました。この3月は急に最終日となってしまいました。皆さんの中にはまとまりのつかない気持ちが残っているかもしれません。そして、今、友だちに会えない時期を過ごしていますから、このような本を読んで、学校が再開してクラスで出会うときを楽しみにして頭の中で想像を巡らせてみるのもきっと良いでしょう。

 文庫本でも買うことができます。

 森絵都  「クラスメイツ 前期・後期」 偕成社 (角川文庫)

クラスメイツ前期文庫.jpg  クラスメイツ後期文庫.jpg

 

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