校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月15日おもしろい本を読みましょう(38)インフォビジュアル研究所 著 「14歳からのプラスチックと環境問題」

2020.04.15

 中高等科は今日からオンライン授業が始まりました。初めてのことですから、うまく行かない部分もあったかと思いますが、それでも授業を始めることができたことは大きな一歩です。初等科生は新しい教科書を開いて、それぞれに取り組んでください。

 今日の本はタイトルに「14歳から・・・」とありますが、聖心では初等科でもSDGsについて学んでいますから、4年生でもわかることがたくさんあると思います。

 今年の冬は記録的な暖冬だったという発表がありました。例年なら雪が多く降る地域でも、この冬の雪の量はこれまでに例がないほど非常に少なかったということです。地球温暖化の影響と考えられ、地球の歴史にはこれまでになかった状況です。そして、世界全体はいま新型コロナウィルス感染症というまったく新しい現象に出遭っています。私たちはいま何に直面しているのでしょうか。

 プラスチックは私たちの生活になくてはならないものとなっています。身の回りに色々便利なプラスチック製品がありますが、私たちはプラスチックには良い面と害になる面があることをすでに知っています。プラスチックゴミの問題も深刻です。今日、紹介する本はわかりやすくプラスチックの問題について解説しています。色々な角度から書かれているので、学ぶことがたくさんあります。

 プラスチックと私たちはどのように関わっていけばよいのでしょうか。レジ袋はこの4月から一部の店では有料化されました。皆さんの中にはペットボトルの飲み物を買わないことにしている方も多いでしょう。しかし、スーパーマーケットで醤油や酢、ソースやドレッシングなどの液体の調味料や食用油を買おうとすると、みなペットボトルやプラスチック製の容器に入っています。ボールペンやシャープペンもプラスチック製です。プラスチックを使わない生活は可能でしょうか。

 プラスチックは人間が人工的に作り出した、地球の歴史上では新しい物質です。このプラスチックといまの新型コロナウィルス感染症の流行は何か関係があるのでしょうか。それとも関係なく生じていることなのでしょうか。私たちは考えていかなくてはなりません。正しい情報をもって考えていくことが大切です。

インフォビジュアル研究所著 「図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題」 太田出版 2019年

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