校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

3月11日 東日本大震災の日 おもしろい本を読みましょう(8)安田菜津紀「それでも、海へ 陸前高田に生きる」

2020.03.11

 今日は東日本大震災から9年目の日です。被災地への祈りと希望をもって過ごす日です。新聞やテレビなどに様々な特集があります。それらに接しながら、被災地の方々がどのような思いで生活されているのか、私たちに何ができるのか、今日は特に考えたいと思います。今日という日を被災地の方々はどのような思いで迎えているのでしょうか。心を合わせて祈りましょう。

 今日紹介する本は、被災地のひとつ岩手県陸前高田市で漁業を営む人についての本です。写真家安田菜津紀さんによる写真絵本です。漁業を営む人々は日頃、海の恵みを受けて生活しています。海を大切にして生きています。しかし、東日本大震災では想像を超えた海の力に接し、多くの人の命が失われ、町が破壊され、人々の生活が奪われました。そのつらい現実に出遭った漁師さんが再び海で生きようとする姿を、心のこもった写真と文で伝えています。美しい海辺の風景と生き生きした人々の表情が心を打ちます。

 安田菜津紀 「それでも、海へ 陸前高田に生きる」ポプラ社 2016

 

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