校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

3月9日 おもしろい本を読みましょう(6)若月としこ著「ずっとずっと、友だちだよ・・・病院勤務犬・ミカの物語」

2020.03.09

 学校が臨時休校となって2週目を迎えました。それぞれ元気に過ごしていることと思います。各自が"Be wise. Be creative."の姿勢で賢明に行動し、健康で、有意義な時間を過ごしてほしいと心から願っています。学校に登校できないこと、友だちと会えないこと、自由に行動できないことなど制限もある生活ですが、その中でも今しかできないことを見つけて取り組んでください。初等科生も聖心の子どもらしく、楽しく、しっかりした生活をしてください。

 この本の紹介を楽しみにしてくださっている方があるようでうれしく思っています。今日紹介する本は初等科生向けですが、中高生でも内容的には学ぶところがある本です。

 皆さんの中にはペットに犬を飼っている方も多いと思います。家族の一員として大切にしているという方もあるでしょう。犬と人間には一緒に生活してきた長い歴史があります。そして、ペットとしてだけでなく、仕事の役割をもって人間と一緒に生活する犬もいます。目の不自由な人と一緒に生活する盲導犬、耳の不自由な人のために働く聴導犬、そのほかの障害のある方のために働く介助犬があります。そして、今日の本に出てくるミカは病院で働く犬、病院勤務犬です。ミカというと女の子の名前のようですが、ミカは外国生まれなので、「ミカ」というニックネームでもオス犬です。

 犬が病院で働く?どんな仕事をするのでしょうか。病院は病気の人の治療や回復のために特別な施設です。動物を病院に勝手に連れていくことはできません。そのような場で、ミカは病気で入院している人の心の支えとして働きます。ミカはとても人なつこい性格で、人への信頼感が強く、色々な人に出会うのを恐れない犬だそうです。ミカはとてもすてきな犬です。この本にはミカがどのようにして病院で働く犬になっていったか書かれています。そして、この本を読むと、犬が好きな人はもっと犬が好きになると思います。そうでない人も犬についての理解が深まります。

若月としこ 「ずっとずっと、友だちだよ・・・病院勤務犬・ミカの物語」 岩崎書店 2019年

 

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