校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

1月26日 サードステージ朝礼 新聞紙面に親しむ

2020.02.01

 このごろの生徒は新聞紙面に触れる機会が少ないようだ、スマートフォンなどで情報を得るようになり、新聞を購読していない家庭も増えているようだ、教員間でこのようなことが話題になり、生徒が新聞紙面に触れるにはどのような方法があるかと考えるようになりました。1週間分の新聞を提供することに協力していただけることになり、各学年に配布することにしましたので、生徒にその趣旨について話しました。

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 毎朝、玄関口の新聞受けから新聞を取ってくることを日課としています。朝のうちにさっと紙面に目を通し、夜には夕刊と合わせてもう一度目を通し、毎週1回その週の新聞を全部もう一度見て、これはと思う記事を探して、切り取っておきます。毎日、心に残る言葉が紹介されている第1面の小さなコラムで、今私たちに必要なのはいわゆる有益と言われる人々でなく、一見無駄なように見える人々との交流ではないか、という一節をみつけました(1月26日朝日新聞「折々のことば」)。「一見無駄なように見える人々」とはどのような人々のことを指すのかと考えさせられています。

 新聞紙面では、決まった形の紙面に、配置を決めて様々な記事がきっちりと納められています。紙面を一見するだけで、色々な記事が目に入ります。たとえて言えば、彩りよく詰められている「おべんとう箱」型となります。

 インターネット上の情報サイトは、どこででも情報が得られる便利なものです。並んでいるタイトルと写真を見て、記事を選んで読んでいくと、次にお薦めの関連記事が現れてきます。これは言わば、「ツリー型」です。

 皆さんの家では、新聞を購読していますか?新聞を購読しない家庭が増えていると言われています。以前は新聞を購読することが一般的で、どこの家庭にも常識的なことでした。しかし、今ではそうとは言えません。12年生の宗教の授業で、スマートフォンやインターネットが利用されるようになって、生活は変化したか?そして、心は変化したか?という問題をとりあげたことがありました。そのときには新聞を家庭で購読しなくなったことはあげられませんでしたが、考えてみると、これは生活の上での一つの大きな変化です。

 私たちは今、紙媒体とデジタル媒体の混在している状況に生活しています。私自身は紙媒体の生活が長い世代に属しています。もちろんインターネットも活用しています。しかし、今の混在状況の中で、両方の良さを見極めつつ進みたいと考えます。今回、学校に協力してくださる販売店があり、前週のものにはなりますが、新聞紙面を1週間分まとめて、6学年分提供してくださることになりました。各学年のスペースに配布しました。これは皆さんが新聞紙面に親しみ、自由に読んだり、切り取ったりするためのものとして用意しましたので、ぜひ活用してほしいと考えます。新聞紙面では思いがけない記事に出会い、様々な記事を目にすることができます。

 一方、紙媒体の新聞は資源の無駄ではないかという問題も生じます。今後しばらく様子を見ながら、メリット・デメリットを評価し、どのように新聞と関わっていくか考えていきます。

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