校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

1月9日 初等科1月の集い

2020.01.15

初等科は聖堂で冬休み明け新年の集いを行いました。ピリッとした空気の中、祈りをもって1年を始めました。

~~児童への話~~

 新年おめでとうございます。クリスマスにはイエス様を心にお迎えすることもでき、よい冬休みを過ごしてきたことでしょう。

 お休みの間には、多くの皆さんからクリスマスカードと年賀状をいただきました。ありがとうございました。すてきな絵や言葉が書いてあり、皆さんの考えや決心を読むことができました。お返事しませんでしたが、大切に読みました。良い決心はぜひ、実行してください。今年もたくさんの方が干支の「ねずみ」の言葉遊びを考えてくれました。「ね」は粘り強く、「ず」はずっと、いつでも、どんな時でも、ずるいことをしない。ずるくならない、というのもありました。そして「み」はみんなで。このように、ねずみ年の今年は、粘り強く、どんなときもあきらめずに、みんなで協力して進んでいく年にいたしましょう。

 去年の11月の終わりに、教皇フランシスコが日本にいらしたことはとてもうれしい出来事でした。教皇フランシスコもお正月の1月1日に新年のメッセージを出しました。毎年1月1日はカトリック教会では世界平和の日です。ですからお正月の教皇メッセージは平和についてのものです。教皇フランシスコは、平和はみんなで作るもの、そして、すぐにはできないもの、だから、たくさんの話し合いを必要とし、お互いを大切にしなければならないと言っています。そして、平和はひとり一人の心から出てくるものとも言っています。世界は平和を作る人を必要としていますと言っています。ですから、私たちは平和を作る人になりたいと思います。

 平和と口で言うのは簡単です。しかし、実際に平和になることは難しいことです。国と国の間でお互いを理解することはとても難しい。イランとアメリカの関係はとても難しくなっていて、心配されています。また、戦争がないことだけで平和なのではありません。私たちのあいだにも、いじわるや仲間外れ、悪口、決めつけなどが、残念なことに起こってしまうことがあります。きつい言葉が聞こえてくることもあります。このようなことは平和とは言えません。たとえ、もし、このような現実があったとしても、私たちはそれを正直にみとめて、あきらめたり、負けたりしない気持ちで、皆でより良くなっていきたいと思います。そのようにして、ほんものの平和を作る人になっていきます。平和を作ることをまず、私たちの間から始めます。世界は本当に平和を作る人を必要としています。私たちからまずなりましょう。

 ネズミは行動の素早い動物です。小さいですが、活動的で良く動きます。そのようなところを見習いましょう。そして、ただ動き回っているだけではなく、目的をもって動きましょう。まず、平和を作るためにネズミのように小さなところからよく動いて働きます。

 今日から始まる1月からの学校生活は、今学年の終わりに向かうしめくくりの時ですから、一日一日を大切にしていきます。ねずみのようにひとり一人が良く動いて、自分の苦手なことに挑戦して、「できた!」や「わかった!」の体験をたくさんすることも目指していきます。

 粘り強く、ずっと続けて、みんなで協力して進みましょう。

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