校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

カンボジア体験学習 7月27日 第6日目

2019.07.28

第6日目はアンコールワットとタ・プロームという2つの重要な遺跡を見学し、午後はアンコール高校で交流、カトリック教会訪問、オールドマーケットでの買い物体験を行うという盛り沢山な一日でした。体調を気遣いながらの1日でしたが、一つひとつが心に残る活動となりました。

アンコールワットでは、チアさんから詳しい説明を受けながら、建築や彫刻を鑑賞しました。豊かな水をたたえる堀に四方を囲まれたアンコールワットはバイヨン寺院とは異なる壮大な美を誇り、そのスケールと高い建築技術に圧倒されるような思いで見て回りました。ラーマーヤナ物語のさまざまな場面が美しいレリーフとして壁に施されていました。世界各地からの観光客も多く、迷子にならないように気をつけながら移動しました。

次に訪れたタ・プロームは森に囲まれ、大きな樹木に侵食された寺院の姿が独特な遺跡でした。自然の力と人間の営みのせめぎ合いを感じさせられながら見学しました。

アンコール高校はシェムリアップにある5つの公立高校の一つで、同じ校舎・教室を使用して午前は高校、午後は中学が授業を行う、生徒総数5000名を超える大規模な学校でした。訪問と交流を重ね、女性教頭先生が毎年聖心生を迎えてくださいます。年ごとに新校舎が建設されており、この国の安定化と学校の発展ぶりがうかがわれました。聖心生とアンコール高校生の双方がカンボジアと日本の関係や環境問題についてプレゼンテーションを行い、グループでの話し合いの時間も持ちました。学校案内もしていただきました。英語によるコミュニケーションにはぎこちなさもありましたが、お互いの生活や考え方を知り合うことができました。

カトリック教会では、短時間となったものの静かな祈りの時間を過ごさせていただきました。聖堂はゴザが敷かれた板張りの床に座るスタイルで、マリア像や聖櫃もカンボジア風の造りとなっていました。主任司祭から、今回の旅で出会ったカンボジアの子どもたちの眼の輝きを忘れず、将来もその子どもたちの幸せを考えて判断し、行動する人になるようにという言葉をいただき、生徒たちは大いに励まされました。

オールドマーケットでは、お店の人と値段の交渉をするというカンボジアスタイルの買い物体験をしました。生徒たちは思い思いにお土産やおしゃれな服をみつけました。値段交渉もうまくいったようです。観光客相手のお店の奥には、地元の人々の生活を支える店も並んでいます。野菜や果物、肉、魚などが、暑さの中で冷蔵庫なしで売り買いされている様子を目にし、人々のたくましさと現実の厳しさを感じさせられました。

体験学習も残り1日を残すのみとなり、夕食後の分かち合いでは、これまでの学びをもとに今後自分がどのように行動していきたいかについて考え、一人ひとり発表しました。今回感じたこと、学んだことを大切にしたいという思いをもって、それぞれの関心に根差して、具体的な意識をもつことができました。分かち合いも日ごとに深まり、お互いの学び合いも豊かなものとなりました。

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