校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

カンボジア体験学習 7月24日 第3日目

2019.07.25

第3日も全員健康で実り多い一日となりました。本日のメイン活動はバイヨン中学校との交流。バイヨン中学校はチア・ノルさんが支援して2013年に開校されました。毎年の訪問と交流を続けてきました。今年もルー校長先生の変わらない笑顔に迎えられ、学校の発展がますます伺われました。

バイヨン中学校はアンコールワット遺跡群の一つであるバイヨン寺院を抱える地域にあり、生徒たちは近隣5つの小学校から自転車などで通学しています。農村地域の経済的に困難な家庭の子どもたちの学力向上を目指して、チアさんの支援とルー校長のリーダーシップのもとに意欲的な活動がなされています。日本型の文化祭や運動会の実施もその一部。ルー校長とチアさんからまず学校についての説明を受け、農村地域での教育の難しさに深く気づかされました。今回は、チアさんが難民として来日して教育を受け、のちに帰国を果たしてから、母国の発展に貢献したいとの思いで地域に根差した学校支援を目指していることの話も、実際の支援の場であるこの中学校で聞くことができました。ルー校長との協力関係の密接さも伺われ、平和で民主的な国の発展には農村地域の人々の教育が必要であると認識するお二人の信念と熱意が聖心生たちの心に強く残る学びとなりました。

おいしいカレーの昼食をいただいて、午後は交流活動で、お互いのダンスの披露やゲームを楽しんでから、聖心生たちからも準備してきた活動でバイヨン生たちと交流しました。手作りの福笑い、神経衰弱カードゲーム、ブンブンゴマ、輪投げ、折り紙、3匹のコブタの人形劇などグループに分かれて行いました。どれも教室から歓声が響き渡る好評ぶりでした。

最後はバイヨン中生徒の出身小学校の一つプラサート・チャ小学校を訪問しました。バイヨン中よりさらに農村地域に奥深くはいり、学校周辺の家屋の貧しさが目立ちました。幼稚園を含めて250人ほどの児童が学ぶ学校は、教室が2つだけでした。幼稚園から4年生までの子どもたちと遊び、衛生教育の一環となればとの願いで日本から持参した歯ブラシを渡しました。

時々小雨のふる蒸し暑さの中でも元気に活動して、子どもたちの笑顔に接し、教育の重要性に深く気づいた1日となりました。実り多い1日に感謝。

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