校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

セカンド・サードステージ朝礼 1月第2週

2019.01.14

学校生活が始まり、朝礼を再開しました。新年の集いに続いて、児童・生徒から受けて心に残った言葉を紹介する話としました。児童・生徒がどのような言葉を心の内にもっているか、心にとめているか、どのような言葉を自分のものとしているのか、重要なことだと感じています。

1つめは、これまでにいつか紹介しようと思いながら機会がなかったもので、夏の便りに書かれていた言葉です。部活動で試合に勝つことができ、うれしい経験をしましたが、考えてみると、自分がうれしい思いをしている一方で、負けた側の人たちは今くやしい残念な思いをしていることに気づいたということです。ものごとにはいつも2面あることに気づき、自分の感じていることの向こう側で、異なる思いをもっている人がいることを忘れないようにしたいと考えています。これは中高生からのものです。

2つめは初等科の児童からの年賀状にあったもので、「鉄は鉄によって研磨する。人はその友によって研磨する」という言葉を知ったということです。研磨とはぶつかり合うことなので、削られて、傷つくこともある。しかし、友だちとの間に生じるうれしいことも、大変なことも研磨の経験として、成長していくのだと気づくことができました。鉄と鉄とは固いもの同士なので、厳しい関わりもあるかと想像しますが、そこに良いものが生まれ、お互いに高め合えると感じられるのは意味深いことです。

2つとも人との関わりを大切にする言葉です。人と共に生きるところに良いもの、ほんものが生まれるということを伝えてくれます。学校生活の中で、どのような言葉が心にとまるでしょうか。人との関わりを大切に、共に生きる力のある言葉をみつけてほしいと願っています。

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