校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

ファーストステージ朝礼 2月20日 ほんもののライバル

2018.02.25

平昌冬季オリンピックでの日本選手の活躍に接し、子どもたちと共に学んでいます。子どもたちのお祈りにもオリンピックがあげられ、スポーツを通して平和への願いを祈っています。そのような日々、女子スピードスケート500mで小平奈緒選手が金メダルを獲得した翌朝2月20日の朝日新聞「天声人語」にヒントをいただきました。この日の天声人語によると、「ライバル」という語の語源は「川」にあり、「対岸に住み同じ川を利用する2人」のことを指すということです。そして、小平選手と韓国の李選手の関係は、川を挟んで対抗関係にあるようなものではなく、「同じ川の流れのなかで生きる人」とも言えるのではないかとしています。ほんとうのライバルとはどのような間柄か子どもたちと一緒に考えました。

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韓国の平昌で冬季オリンピックが開かれています。皆さんはオリンピックで好きな種目がありますか?どうやって応援していますか?日本選手がんばれと応援しているでしょうか。オリンピックは国として参加するので、国同士の競争のように感じられることもあります。

ファーストステージの皆さんは「川」を英語で何と言うか知っています。スペリングはRIVERです。それでは、競い合う人たちのことは何と言うでしょうか。「らりるれろ」で始まります。ライバルです。ライバルという言葉は、川 ‐ Riverと似ています。ライバルの意味は「川」にあると説明している新聞記事がありました。川の両側に住んで、水の争いをしている人たちのことだったのかもしれません。ことばの意味を知るとおもしろいです。スポーツで競い合っている選手たちはライバル同士ということになります。

日本のスケート選手小平奈緒が500mで金メダルをとりました。2位になったのは韓国の李選手でした。小平選手はライバルだったことになります。小平選手が優勝して、日本の私たちはとてもうれしいです。韓国の人々は残念だったと思います。でも、韓国で小平選手はとても人気があるそうです。それは、小平選手と李選手がとても仲の良い友だちだからです。小平選手は自分のレースが終わるとすぐ、歓声をあげている観客に向けて「シー」と静かにするように合図したそうです。自分の後に李選手が滑ることになっていたからです。これから滑る選手のために静かにして、と皆に知らせました。そして、小平選手は自分の優勝がわかってから、すぐ李選手のところに行って、励ましました。自分がうれしいだけでなく、お互いによく頑張ったねという気持ちだったのでしょう。だから、小平選手は韓国の人々にも人気があるのです。自分の練習がほんとうに大変だったから、相手のこともよくわかる人になったのでしょう。

ほんもののライバルとは、小平選手と李選手のような方たちのことだと思います。本当のライバルは、良い友だちで、お互いに良いところを認め合って、学び合う人たちのことです。もし、自分のことばかり考えていたり、ずるいところがあったり、結果のことだけ考えていたら、それはにせもののライバルということになりそうです。

皆さんも、お友だちのあいだで、クラスで、おたがいにほんもののライバルとして、お互いによいところを認め合って、高め合うようになっていけると良いと思います。そうなれるようにこの一日を過ごしてください。

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