校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

灰の水曜日  2月14日

2018.02.18

カトリック教会では2月14日に「灰の水曜日」を迎え、2018年は4月1日の復活祭まで40日間の「四旬節」に入りました。四旬節はご復活を迎えるための心の準備の時です。灰の水曜日はその始めの日。学校でも「灰の式」を行いました。14日ファーストステージ、15日サードステージ、16日セカンドステージの朝礼でそれぞれ灰の水曜日に向けた話をしました。

学校では、昨年の「枝の主日」に使ったソテツの木の枝を燃やして灰を作りました。校庭にもソテツの木が植えられています。ソテツの枝は冬でもあおあおとした緑色の美しい枝です。ご復活の前の日曜日に祝う「枝の主日」でいただく枝を飾り、大切にとっておきます。枝は完全に乾燥し、それを燃やすと美しい灰ができます。灰の水曜日には、その灰を額につけていただく「灰の式」を祈りを込めて行います。灰をつけていただく意味はどのようなことでしょう。灰は、人間が神さまに創られた存在であり、限界のある存在であることを象徴するものと言われます。同時に、緑色の枝も、灰もどちらも同じソテツの、異なる2つの姿であることにも注目してみましょう。灰は、ソテツの普段は目に見えない姿です。私たちも活動したり、人と関わったりする目に見える外側の姿と、目に見えない内側の心の世界の両方をもっています。灰をいただくとき、私たちは目に見えない内側の世界に気づくように導かれていきます。

灰の水曜日に始まる四旬節は、神さまと自分の関わりをふり返るときです。大事なことは、神さまの前に正直であることです。神さまに正直に、ありがとう、ごめんなさい、と言うことです。感謝すべきことに気づくこと、正すべきこと、ゆるしを願うべきことに正直に気づくことです。ちょうど学校生活は学年末のふり返りの時期を迎えます。そのふり返りのときに、目に見えない内側の世界、心の世界に敏感になり、神さまに向かう心を整えていきます。正直な心で神さまと共に歩むなら、ご復活が神さまからの新たな大きな恵みの時であることに気づくことができることでしょう。実り豊かに、四旬節の日々を過ごしていきたいものです。

聖堂で行われた灰の式に、初等科生は全員が、中高等科生も信徒の生徒を始めとして多くの生徒があずかりました。神さまの恵みが児童・生徒の歩みを支えています。

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