校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

ファーストステージ朝礼 忘れてはならない日  1月17日

2018.01.21

1995年1月17日に阪神淡路大震災が起こってから23年目を迎えました。ファーストステージの児童にも、この日は忘れてはならない大切な日として知ってもらいたい日です。4年生のお祈り当番の児童は、この日にふさわしく、大震災を思い起こす祈りで朝礼を始めてくれました。

~~ 児童への話 ~~

1年の中で忘れてはならない大切な日があります。たとえば、家族なら、家族のお誕生日、学校なら5月25日の聖マグダレナ・ソフィアの祝日、11月18の聖フィリピン・デュシェーンの祝日です。教会なら、12月25日のクリスマスです。では、1月17日は何でしょうか。お祈りにもあったように、23年前の1995年1月17日に阪神淡路大震災がありました。淡路島や神戸で大きな被害がありました。多くの家が壊れ、多くの方が亡くなりました。東京に住んでいる私たちには3月11日の東日本大震災の日は忘れてはならない大切な日ですが、関西の方には1月17日は忘れてはならない大切な日です。

この地震でこの日に、小林聖心では小学生が一人亡くなりました。学校の建物にも被害を受けたところがありました。私は震災があってしばらくしてから、ボランティアのために被災地に行きました。その時に市役所で町づくりのお仕事をしている方に出会いました。その方は、今まで努力してきたことが地震で崩壊してしまった。町の人たちを助けることができなかった。これからまた良い町づくりをしていかなければ、と話してくださいました。その方はその後どのようなお仕事をなさったかと思い出しています。そして、私はその年の4月から転勤で1年間小林聖心の中学校でお仕事をしました。その時には、生徒から地震の時の話を色々聴きました。このような話をしてくれた生徒がありました。地震の時は、ガスも電気も水道も止まってしまいました。皆大変困りました。住んでいた家の近所で、道路の下の水道管が地震で壊れてきれいな水が地面にあふれ出ているところがあったそうです。そこへ入れ物を持って、水を汲みに行くと、近所の人もたくさん水を汲みに来ていました。その時には、大変なことがたくさんありましたが、皆で助け合うこともたくさんしたのだそうです。

地震で被害を受けたり、亡くなる方があったりするのは、大変なことです。しかし、大変なことの中でも、助け合ったり、協力したりしたことを覚えていて、普通の生活ができるようになった今も、助け合う心を忘れないようにしたいと思っている人がたくさんいます。皆さんのお父さん、お母さんもきっと阪神淡路大震災のことを覚えていらっしゃるでしょう。家に帰ってから、家の方に聞いてみましょう。震災について、何か覚えていますか?新聞やテレビではどのようなことを言っていますか?質問して、お話を聞いてみてください。

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