校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

初等科 後期始業式  10月4日

2017.10.06

後期になりました。今日からまた新しい気持ちでチャレンジして、たくさん学び、発見したいです。

1年の中には色々な行事があります。学校にも運動会や、10月にも感ずべき御母の祝日があります。世界にも色々な行事があります。10月11日は世界ではGirls' Day 女の子の日です。*女の子がのびのびと過ごせる世界になるように、という日です。

皆さんは自転車に乗るのが好きですか?将来大人になったら自動車を運転したいですか?皆さんのお姉さんやお母さまの中には自動車の運転をする方があるでしょう。でも、世界には、女の子が自転車に乗ってはいけない国、女の人が自動車の運転免許を取ることができない国があります。その国では、やっと来年からは、取ることができるようになるそうです。

日本では、女の子だから、女の人だから、やってはいけない、ということはなくなってきました。でも、世界には、まだまだいろいろなことで、女の子に不公平なこともあるようです。

私たちの学校は、女子の学校です。女の子だからやってはいけないことは、ありません。男の子とやり方は違うかもしれません。でも、女の子だからいけない、というものはありません。何でもチャレンジしてみたらよいと思います。

後期の学校生活では、色々なことにチャレンジしましょう。色々なチャレンジをしたい人がいる学校にしていきましょう。今年の学校の目標は「Build communities.」です。よいコミュニティ、よい人の集まりとは、色々な人がいることです。一種類の、同じような人だけの集まりではありません。聖心は、イエスのみこころや聖マグダレナ・ソフィアの教えを大切にしている、聖心の子ども、ということは皆の共通点です。でも、皆それぞれ違ったよさをもっています。学校では、皆で協力して一つのことをする、ということや、皆で同じことをすること、ルールを守ったり、決まったやり方を守ったりすることも大切にします。でも、人それぞれの違いも大切にします。皆が同じでなければならない、違っているからおかしい、ということはありません。私は私、お友だちもその人らしい、それぞれが自分の大切なこと、好きなこと、本当にそうだなあと思うことを大事にする、そのようになることが大切です。

前期の終業式では、聖書の中から男の子の兄弟の話をしたので、今日は女の子の姉妹の話をします。マルタとマリアの話です。*イエス様はマルタとマリアと親しい友だちでした。時々、イエス様は弟子たちとマルタとマリアの家に行きました。ある日、イエス様がいらしたので、マルタはおもてなしをしようと大忙しで準備していました。そして、マリアはイエス様がいらしたので、お話を聞こうと思って、イエス様のそばに座ってお話を聞いていました。二人とも自分が大事だと感じることをしています。マルタがふと気づくと、マリアは自分と同じように働いていないので、イエス様に言いました。「イエス様、マリアは働いていません。これで良いのでしょうか。何か言ってください。」この場面は想像できる人もいるでしょう。姉妹がいる人は、自分ばかりお手伝いして、と家で感じたことがあるかもしれません。さて、イエス様はこれを聞いて、「マリアは良い方を選んだのだから、それを取り上げてはいけません」と答えます。このお話にはたくさん意味があります。その中で、今日、皆さんにお伝えしたいのは、イエス様が「比べないでください」と言っていることです。自分と同じでないからおかしいと思わないで、自分が大切だと思うことを一生懸命にしましょう。マルタがおもてなしが大切だと思ったら、マリアと比べないで、一生懸命におもてなしのために働くことが大事です。ひとり一人、自分が大切だと思うことを一生懸命にすることが大事なこと、このようなことをイエス様は教えてくださっています。イエス様はひとり一人を大切にしてくださいます。

今日からの後期の学校生活では、ひとり一人自分のチャレンジを一生懸命にしていきましょう。

*10月11日 International Day of the Girl Child

*ルカによる福音書 10章38~42

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