校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

歴史を学ぶ ケニアの今 セカンドステージ朝礼 9月15日 

2017.09.21

夏休みに6年生の児童からもらった便りの中に、歴史を学ぶことについて書かれた1枚がありました。それを元に、学ぶことの意味について、セカンドステージの児童・生徒とともに考えました。

6年生は社会で歴史を学んでいます。歴史を学ぶことの意味について、このように考えてくれました。歴史を学ぶ時には、よくわからないこともあるので、自分で考えなければなりません。そして、自分で考えることは、日頃の判断力、やって良いことか、やってはいけないことか、などの判断をする力につながると思います、ということです。歴史を学ぶことについて、深く考えた言葉です。

アフリカのケニアは聖心会のシスターたちが活動している国ですが、今、そのケニアでは、大変なことが起きています。今年の8月に一度、大統領選挙がありましたが、国民がその結果に納得せず、デモや暴動が各地で起きて、裁判所が選挙をもう一度行うという決定をしました。大統領選挙がやり直されるということは、大変深刻な出来事です。このことは、何年か後には、国を動かす大事件として、歴史の授業でケニアの子どもたちが学ぶことになるかもしれません。しかし、今は、〇月〇日に~~が起きました、というように、一つひとつの出来事がニュースになります。そして、一つひとつが起こるたびに、私はケニアにいる聖心のシスターたちのことを考えて心配になります。しかし、一つひとつのことについて心配したとしても、その背景にあること、原因や理由を考えないと、何の助けもできないし、意味ある行動ができません。

歴史の勉強も同じです。年号や出来事をばらばらに覚えても、意味はありません。重要事項は正確に覚えていないと、正しい考え方ができません。しかし、事柄の意味やつながりを自分でよく考えないと、ほんものの勉強にならないでしょう。これは歴史だけでなく、理科やその他の教科でも同じです。これから勉強を進めるとき、覚えるべきことがあるときには、ぜひ、なぜ覚えるのか、つながりをよく考えて、自分の考えを深める勉強をしていくことを期待しています。

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