2月13日、12年生は卒業を前に座禅体験を行いました。三田にある臨済宗龍源寺にうかがい、住職の松原信樹師にご指導いただいて、静かな時間を過ごしました。

　学校とは異なる祈りの環境に驚いたり、慣れない姿勢の苦しさと、心を無にすることの難しさを味わったりました。はじめは困難と感じた意識の集中も、少しずつ慣れ始めると、心が澄み切ったような感覚を得ることもでき、日本の文化の中にある「道」の伝統にも気づくことができました。

　松原師は北軽井沢でのご自身の修行体験や、禅の心構えをわかりやすく話してくださり、生徒たちは禅と日常生活とのつながりも発見することができました。心を無にするよう努めることで、多角的な、より広い視野を得ることができ、課題を発見することができるとの講話は、生徒たちの今後の活動に向けての大きなヒントとなりました。

　卒業を控えた忙しい日々、恵まれた落ち着いた時間となりました。日ごろの学校での祈りとは異なる体験でしたが、日本の祈りを体験し、身近に感じるという実り多い学びの時となりました。